7月11日、楽天モバイルで大人気の「楽天Wi-Fiポケット」から、新機種が登場しました。
その名も「Rakuten WiFi Pocket Platinum(プラチナ)」。
名前にプラチナとつくとおり、待望の「プラチナバンド仕様」となっています。
また、旧モデル同様「最強プラン」なら端末代金1円で購入可能です。
リリースに先駆けて、ネットのいろはではRakuten WiFi Pocket Platinumを使ってみました。
旧モデルのレビューも手掛けている当メディアだからこその観点で、その違いを解説しています。
「プラチナバンドって何?」
「旧モデル2Cとの違いは?」
など、事前に知っておきたい情報をまとめているため、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
実際に使ってみて感じた2cとの違いは、以下のとおりです!
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↓旧モデルのレビューも併せてチェック
新モデル「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が7月11日にリリース
冒頭でもお伝えしたとおり、楽天モバイルから新モデル「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が登場しました。
まずは、新モデル(プラチナ)の特徴と、旧モデルに違いについて解説します。
最大の特徴は「プラチナバンド」に対応していること
最大の特徴は「プラチナバンド」に対応していること。
プラチナバンドとは、700MHz~900MHzの周波数帯のことを指します。
業界ではNTTドコモ・KDDI・ソフトバンクがプラチナバンドサービスを提供しています。
今回の一件で、楽天もついに3大キャリアの仲間入りを果たしたことになりました。
楽天を入れて「4大キャリア」と呼ばれる日もそう遠くないかもしれませんね。
プラチナバンドの特徴は、以下のとおりです。
- 電波の届く距離が長い
└田舎家山間部でも電波が届く(かも) - 障害物に強い
└家やビルなど「屋内」でも電波が届く - 干渉が起きにくい
└無線通信と干渉しにくく通信が安定する
これまでの楽天モバイル(ポケット型Wi-Fiも含む)は、山の中や高層階のビルでは繋がりにくいと言われていました。
しかし、今回のプラチナバンドサービス提供により、旧モデルのデメリットを改善できるのでは?と期待されます。
プラチナバンド基地局は世田谷区の1つのみ!(非公式)今後の拡大に期待
楽天モバイルのプラチナバンド基地局は、世田谷区の1つのみです。※非公式
ですので、現状だと世田谷区以外ではプラチナバンドの恩恵はありません。
また、公式情報ではないため、100%これが基地局!…とも断言できません。
おおむね正しいかと思いますが、念のため参考程度にお考えください。
提供して間もないプラチナバンドですが、今後の基地局拡大が大いに期待されますね。
Rakuten WiFi Pocket Platinumレビュー!旧作2cと違いをチェック
Rakuten WiFi Pocket Platinumを実際に使ってみた結果、旧作2cとの違いが明確になりました。
結論、2種類の違いは以下のとおりです。
モデル | 旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 |
---|---|---|
形状 | コンパクト | よりコンパクト |
SIMの使いやすさ | microSIM | nanoSIM ※スマホのSIMも挿せる |
自宅での速度 | 速い | |
電車の中での速度 | 速い | |
4階オフィスでの速度 | 速い | |
人混みでの速度 | 速い |
最大の違いは、プラチナバンドに対応している点です。
料金プランや端末代金も同じのため、まったく同じスペック・料金でプラチナバンドが利用できます。
また、速度については数値的な差が出ました。
ただし使い心地はそこまで変わらないため、Platinumを選べば問題ないと感じました。
では、細かい違いを見ていきましょう。
形状は旧作よりもコンパクト!充電器はType-Cのまま
形状は旧作の2cよりもよりコンパクトになりました。
また、ディテールはこれまでの旧モデルより丸みを帯びたデザインに。
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
高さ | 64.8mm | 65mm |
幅 | 107.3mm | 96.5mm |
厚さ | 15mm | 15.3mm |
重さ | 約107g | 103g |
サイズ感は若干横幅が狭くなったことにより、持ち運びの点でもplatinumが優勢に。
とはいえ、幅は-10.8mm、重さは-4g程度の差です。
大きさは小さいですが、正直なところ感覚的にそこまでの差は感じないかもしれません。
結論、同じスペックでプラチナバンドを利用できるなら、Platinumを使ったほうがいいでしょう。
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物理SIMはmicroSIMから「nanoSIM」に変更
物理SIMは、以前のmicroSIMからnanoSIMへ変更。
スマホと同じ規格のため、そのままnanoSIMをスマホに指して利用できます。
スマホに指しても最強プランが使えるので、動画を見たりネットを使ったりもできます。
ここはplatinumの大きなアドバンテージですね。
通信速度検証!結論、旧作より若干遅いが体感の差はなし
通信速度は、体感そこまで違いを感じませんでした。
ただし、数値的な違いはあったため、各検証場所でどのくらいの通信速度が出たかを解説します。
前提知識として、最大通信速度などのスペックをまとめました。
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
ダウンロード速度 | 150Mbps | 150Mbps |
アップロード速度 | 50Mbps | 50Mbps |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11 b/g/n | IEEE 802.11 b/g/n |
周波数帯 | 2.4GHz | 700MHz~900MHz |
上記のとおり、周波数帯の違いのみで他の項目は同じです。
では、実際に検証した速度を見ていきましょう。
基地局「世田谷区内」での通信速度
もっとも気になるプラチナバンドの基地局「世田谷区内」での速度は、以下のとおりです。
ダウンロード速度で36.07Mbpsは出ており、ポケット型Wi-Fiにしてはいい数値でした。
ちなみに基地局以外だと10~20Mbps台だったので、基地局の恩恵を少なからず受けている印象…?
また、世田谷区内に住んでいる編集部メンバーに、自宅で測定してもらいました。
自宅だと37.85Mbps出ており、外とそこまで変わらない結果に。
以下、屋内外での速度をまとめました。
計測場所 | 屋外 | 屋内 |
(下り) | ダウンロード速度36.07Mbps | 37.85Mbps |
アップロード速度 (上り) | 22.13Mbps | 33.86Mbps |
Ping値 | 45ms | 57.60ms |
プラチナバンドは障害物や高層ビル、地下で効果を発揮するといわれています。
自宅だと家の壁や家電など物理的な障害がありますが、それでも外と同じくらい速度が出たのはポジティブな発見でした。
しかし、プラチナバンドは一般ユーザーだと利用できないという情報もあります。
したがって、今回の速度はあくまで地域による誤差の可能性が高いことも頭に入れておきましょう。
ただし、自宅のメイン回線としては旧モデルもplatinumも問題ありませんよ。
自宅環境
自宅環境で測定した通信速度の違いは、以下のとおりです。
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
ダウンロード速度 | 15.21Mbps | 19Mbps |
アップロード速度 | 600kbps | 370kbps |
Ping値 | 59ms | 56ms |
わずかですが新型platinumの方が速度がでました。
数値的には数Mbpsの差のため、体感での違いは感じないレベルです。
- Googleドキュメント
- Googleスプレットシート
- 写真のアップロード
- YouTube視聴など
- オンライン会議
YouTube視聴は支障なく、プライベートも普段どおり楽しめます。
また、テキストベースの通常作業はもちろん、オンライン会議などもラグなし画質よしで問題ありませんでした。
写真のアップロードには多少時間がかかる気がしましたが、それ以外の作業はストレスなく利用できました。
一般使用レベルなら、旧モデル2c同様に次第点はとれる速度でしたよ。
プラチナバンド基地局内(世田谷区)では37.85Mbps測定されました。今後の基地局拡大に期待!
電車のなか
電車のなかで測定した通信速度の違いは、以下のとおりです。
※画像はタップで拡大できます
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
(AM8:00前後) | 埼玉県某駅A9.85Mbps | 12.48Mbps |
東京都足立区某駅 (AM8:30前後) | 17.25Mbps | 1.43Mbps |
結論、人が少ない埼玉県の駅では新モデルが速く、混雑する都内の駅だと旧モデルが速かったです。
理由は正直分からないのですが、スペックの違いはないはずなので、周りの環境によるものかなと思いました。
混雑具合や電波の誤差など、外的要因もあるかと……
ただし、自宅と同じく使用感の差はそこまで感じませんでした。
- Googleドキュメント
- Googleスプレットシート
- YouTube視聴など
仕事や娯楽のYouTube視聴などもできたので、持ち運び用のサブ回線としてもイケる印象です。
なので、速度の違いはあくまで数値的な差ととらえ、実際に使ってみるのがいいかと思います。
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4階のオフィス
4階のオフィスで計測した通信速度の違いは、以下のとおりです。
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
ダウンロード速度 | 5.06Mbps | 8.22Mbps |
アップロード速度 | 13.33Mbps | 10.69Mbps |
Ping値 | 131ms | 50ms |
数値は新型platinumが速かったです。
最初は「プラチナバンドの影響か?」と思いましたが、世田谷の基地局からは離れているので関係なし。
ただの誤差レベルなのかなぁというが正直なところです。
人混みでは?混雑した駅前で検証
人混みで測定した通信速度の違いは、以下のとおりです。
旧モデル「2C」 | 新モデル「Platinum」 | |
ダウンロード速度 | 35.30Mbps | 22.15Mbps |
アップロード速度 | 23.60Mbps | 15.72Mbps |
Ping値 | 35ms | 40ms |
結論、人混みでは旧モデルが速かったです。
ただ、ここまで読んだ方はお察しのとおり、体感では速度の違いを感じないレベルです。
仮にプラチナバンド基地局が大久保駅周辺にできれば、速度の違いは顕著にでるかもしれません。
プラチナバンドは人混みや地下鉄、高層ビルなどの電波が届きにくい場所で力を発揮します。
platinumの速度が旧モデル2cを超える日も近いかもしれません。
レビューまとめ!やはり今後の基地局拡大がキーポイント
- 見た目
└platinumがよりコンパクトに - スペック
└microSIM→nanoSIMに変更
└充電はType-Cのまま - 速度
└場所によって勝敗を分ける
└ただし誤差のため気にしなくてOK - プラチナバンド
└基地局のある世田谷区内は速かった
└それ以外の場所は恩恵が感じられなった
Rakuten WiFi Pocket Platinumと旧作2cを実際にレビューした結果、そこまでの違いは感じませんでした。
プラチナバンドは、基地局のある世田谷区内なら恩恵がありそうです。
ただし、その他の場所では効果を発揮しないでしょう。
基本方針は「今はplatinumを購入してプラチナバンドのエリア拡大を待つ」がいいと思いました。
基地局さえ拡大したら速度の安定性も期待できます。
続報!2cが完売のため現在の選択肢はplatinumのみ
ちなみに、platinumもRakuten最強プランで端末代が1円になります。
また、3GBまでなら月額1,080円で利用できるため、まずは使ってみるのがおすすめです。
解約金はないですし、端末も買い切りなので返却義務もありません。
心の声(万が一遅いと感じたら1ヶ月で解約してもいいでしょう…)
快適に使えたら御の字、ダメなら解約…と選べるのはRakuten WiFi Pocket Platinumだけです。
まずはお試しで購入して、いろいろな環境で使ってみましょう。
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「Rakuten WiFi Pocket Platinum」のスペック!2cと同じく1円で購入可能
最後に、新モデル「プラチナ」のスペックを紹介します。
「最大通信速度」や「料金プラン」を確認し、そもそも用途に合うかどうかチェックしておきましょう。
最大通信速度
サービス名 | 最大通信速度 | 下りの実測値 | 上りの実測値 | Ping値の実測 |
下り:150Mbps 上り:50Mbps | 28.03Mbps※ | 23.62Mbps※ | 53.8ms※ | |
下り:3.9Gbps 上り:183Mbps | 116.52Mbps | 20.89Mbps | 42.9ms | |
下り:440Mbps 上り:150Mbps | 9.11Mbps | 6.57Mbps | 57.3ms | |
下り:4.2Gbps 上り:286Mbps | 48.16Mbps | 9.71Mbps | 45.55ms | |
下り:3.9Gbps 上り:183Mbps | 73.91Mbps | 22.2Mbps | 45.68ms |
※旧モデルの参考値
※みんなのネット回線速度を参照
新モデル「プラチナ」の最大通信速度は、旧モデル同様で下り:150Mbps・上り:50Mbpsです。
表に記載している実測値は旧モデルのため、あくまで参考程度になります。ここからどれだけ速くなるかが見ものですね。
残念ながら5G通信には対応していない
2C時代から残念ポイントだった5G通信ですが、引き続きplatinumでも利用できません。
また、5GHrzにも未対応のため、家電などがある階では電波干渉を起こしてしまう可能性があります。
ただし、5Gに無理やり繋がって速度が遅くなる(オーバースペック)心配はありません。
この点は逆にメリットと捉えてもいいでしょう。
料金プラン「platinumも1円で購入可能」
使用ギガ数 | 月額料金 |
~3GB | 1,078円 |
~20GB | 2,178円 |
20GB以上 | 3,278円 |
新モデル「プラチナ」は、楽天もモバイルの「最強プラン」が提供されます。
データ容量無制限で3,278円は、業界でも最安値。
他のポケット型Wi-Fiと比較すると、その安さがより伝わるでしょう。
サービス名 | 月額料金 | 端末代金 | 契約期間/違約金 |
3,278円 | 1円 ※楽天最強プラン | なし | |
4,500円 | 無料(レンタル) | 2年/最大4,727円 | |
3,960円 | 無料(レンタル) | なし | |
4,378円 | 実質無料 | なし | |
1~2年目:3,773円 3年目以降:4,928円 | 27,720円 | なし |
さらに、最強プランで契約すると端末代金1円になります。
しかもレンタルではないため、返却不要。契約期間の縛りもないため、解約金0円。
料金面では右に出るものがいない、唯一無二の最強プランです。
ぜひこの機会に、新モデル「プラチナ」を楽天最強プランで試してみてください。
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「Rakuten WiFi Pocket Platinum」の気になるQ&A
最後にRakuten WiFi Pocket PlatinumでよくあるQ&Aを紹介します。
購入前の参考にしてくださいね。
Rakuten wifi pocket platinumは他社SIMでも使える?
nanoSIMであれば利用できます。
大きさはこの記事のSIMパートを参考にしてください。
Rakuten wifi pocket platinumは三木谷キャンペーンを併用できる?
併用できません。
Rakuten最強プランの1円キャンペーンとの併用ができません。
ただし、7,980円端末代が1円になるため、三木谷キャンペーンを利用しなくても十分お得になりますよ。
詳しくは公式サイトをチェックしてくださいね。