インターネットについて調べていると「ダークファイバー」という言葉が出てきたことはありませんか?聞き馴染みがなくてよく分からないという方も多いでしょう。
本記事ではダークファイバーは何なのか、どんな特徴があるのか解説し、ダークファイバーを使用したインターネットサービスの紹介をしています。
ぜひ参考にご覧ください。
ダークファイバーとは
ダークファイバーは、NTTが保有している光ファイバーのうち、インターネット回線として使用されていない予備回線のことを指します。
ダークファイバーは光信号が通っていない状態(=ダーク)から、名づけられました。
対して、インターネット回線として使用されているものはライトファイバーと呼び、NTTのインターネットサービスの「フレッツ光」や光コラボレーションサービスで利用されています。
2001年に総務省からダークファイバーの開放が義務付けられ、インターネット事業者に対しダークファイバーのレンタルを開始。それ以降、ダークファイバーを活用したインターネットサービスが展開されるようになりました。
ダークファイバーの特徴
ここからは、ダークファイバーの特徴を解説します。
- 通信速度が速い傾向にある
- 利用エリアが限られている
通信速度が速い傾向にある
ダークファイバーは、ライトファイバーに比べて高速で安定した通信が可能です。
通信速度が遅くなる原因の1つとして「回線の混雑」が挙げられます。
ライトファイバーは、複数のインターネットサービスで利用されているため、利用者が集中すると回線が混雑し、通信速度が低下することがあります。
対してダークファイバーは、1つのインターネットサービスが独占状態で利用することができ、利用者が集中して回線が混雑する可能性が低く速度が安定しているのです。
光回線全体平均とダークファイバーを利用したインターネットサービスのauひかりとNURO光速度をまとめていますのでご覧ください。
下り速度 | 上り速度 | Ping値 | |
---|---|---|---|
auひかり | 484.17Mbps | 446.86Mbps | 15.77ms |
NURO光 | 494.51Mbps | 460.77Mbps | 14.92ms |
光回線平均 | 335.56Mbps | 251.14Mbps | 20.58ms |
利用エリアが限られている
ダークファイバーは利用エリアが限定的です。ダークファイバーを利用しているインターネットサービスのauひかりとNURO光は全国で利用できるというわけではありません。
下記がauひかり、NURO光のエリアになります。
北海道、東北、関東、北陸、中国、四国、九州(一部エリアを除く)
北海道・関東・東海・関西・中国・九州(一部エリアを除く)
ダークファイバーを利用したサービス一覧
auひかり
エリア | 全国 (中部地方・関西地方・沖縄の一部地域を除く) |
---|---|
最大通信速度 | 1Gbps |
契約期間 | 2年/3年 |
月額料金 | 戸建て:5,390~5,720円 マンション:3,740~5,500円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
開通工事費 | 戸建て:41,250円 マンション:33,000円 ※実質無料 |
違約金 | 戸建て:4,730円 マンション:2,730円 |
auひかりは、KDDI株式会社が提供する光回線サービスです。
auひかりは、KDDIが所有する自社回線とダークファイバーをエリアによって使い分けています。
- auスマホの月額料金が最大1,100円安くなる「auスマートバリュー」が利用可能
- UQ mobileスマホの月額料金が最大1,100円安くなる「自宅セット割」が利用可能
NURO光
エリア | 北海道・関東・東海・関西・中国・九州 |
---|---|
最大通信速度 | 2Gbps |
契約期間 | 2年・3年・期間なし |
月額料金 | 戸建て:5,200~6,100円 マンション:2,092~3,630円 |
契約事務手数料 | 3,300円 |
開通工事費 | 44,000円 |
違約金 | 戸建て:3,740~3850円 マンション:363~528円 |
NURO光は、ソニー・コミュニケーションズが提供する光回線です。auひかりとは異なり、全ての地域でダークファイバーを利用しています。
一般的な光回線の通常プランは、最大通信速度が1Gbpsですが、NURO光は「GPON」という特殊な通信技術を活用し、最大通信速度2Gbpsを実現しました。
戸建てにお住まいの方は「NURO光」、アパートやマンションといった集合住宅にお住まいの方は「NURO光 for マンション」の記事をご覧ください。
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