光回線を利用するためには「開通工事」を行う必要があります。
工事と聞くと大掛かりなものを想像しそうですが、光ファイバーケーブルを建物に引き込むシンプルな作業で、かかる時間は1~2時間ほどです。
ここでは、開通工事の流れや注意点について解説していきます。これから光回線を導入する方は、本記事を読んで開通工事について知っておきましょう。
工事前に確認すること
サービス提供エリア内かどうか
まずは、自身が検討している光回線サービスがお住まいの住所で利用可能かどうか「エリア判定」を行って確認しましょう。
住所を入力してエリア判定をする場合、その建物が工事可能かどうか分かることもあります。
- 各サービスの公式サイトにあるエリアマップや検索フォームで確認する
- 申し込みの際に、電話やWeb申込みフォームで確認する
マンションの開通工事は事前に許可が必要
マンションで光回線を利用する際、以下の場合は事前の許可が必要になります。
- マンションに光回線設備がない
- 共用スペースまで光回線設備がある
「マンションに光回線設備がない・共用スペースまで光回設備がある」という場合は開通工事が必要になるので、大家さんか管理会社から事前に許可を取りましょう。
また、部屋に光回線の設備があれば「無派遣工事」という扱いになる可能性があります。
この場合、許可を取る必要はありません。
派遣工事と無派遣工事
基本的に開通工事は居住者立ち会いのもと行われる「派遣工事」ですが、すでに光回線設備がある場合は現地での作業がない「無派遣工事」になることがあります。
そして、設備があるかどうかは光コンセントの有無で判断できます。
例えば、自宅にNTTの光コンセントが設置されている場合、既に光回線の設備があるということになり、フレッツ光や光コラボ(NTT回線)を開通工事なしで利用できる可能性が高いです。
光回線 開通工事の流れ
- 光ファイバーケーブルを引き込む
- 光コンセントを設置する
- 機器を設置する
- 戸建て
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光ファイバーケーブルを電話用の配管やエアコンダクトから建物に引き込む。状況によって、壁に1cmほどの穴を開けて引き込むこともある。
- マンション
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電柱から共用スペース、共用部から各部屋へ分岐させる形でケーブルを引き込む。
光回線と専用機器を接続するための光コンセントを設置する。
機器(ONUやルーター)を設置する。設定をして通信状態を確認したら開通工事完了。
ONU | 送られてきた光信号をデジタル信号に変換する機器 |
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ルーター | 複数の通信機器(スマホやパソコン)をインターネットに接続するための機器 |
開通工事に関する注意点
開通工事費がかかる
開通工事をすると請求される開通工事費。金額は15,000~40,000円ほどと少々値が張りますが、各サービスが実施している工事費無料キャンペーンを利用することで支払いを回避することもできます。
開通工事完了までに時間がかかる
申し込んでから開通工事が完了するまでは2週間~2ヶ月ほどかかると言われています。
特に引っ越しが多い3月前後は2ヶ月以上待つことも少なくありません。
繁忙期を避けて契約するのが1番ですが、それが難しい方は工事完了までポケット型WiFiの利用を検討してみてください
提供エリア内でも開通工事ができない場合がある
光回線の提供エリア内であったとしても、電柱からの距離や建物の構造などの状況によっては開通工事ができないこともあります。
この場合は開通工事不要で利用できるポケット型WiFiやホームルーターを検討しましょう。
外出先での使用にはポケット型WiFi、自宅での使用ならホームルーターが適しています。
まとめ
ここまで、光回線の開通工事に関する一連の流れや注意点について解説してきました。
建物の状況によっては事前の許可が必要になったり、工事内容が変わることがあるので、全体の流れを把握して開通工事に備えてください。
最後に、本記事の内容をまとめておきます。
- 自宅がサービス提供エリア内に入っているか
- 自宅の光回線設備の有無
- マンションで工事が必要な場合、工事が可能かどうか大家さんか管理会社に確認する
- 光ファイバーケーブルを引き込む
- 光コンセントを設置する
- 機器を設置する
- 費用がかかる
- 開通工事完了までに時間がかかる
- 提供エリア内であっても開通工事ができない場合がある